トライリンガル目線での英語!子供の育て方 バイリンガル日記

国際結婚、バイリンガル子育て、海外生活、英語(または多言語)を主なテーマとして、筆者の体験をもとにした役立つ情報を発信していくブログです 

ショパンの子犬のワルツやノクターンの楽譜でおすすめは?ピースをおすすめしない理由は?

ピアノを習っている多くの子供たちが憧れる曲に、ショパンの「仔犬のワルツ」op.64-1(ワルツ6番)とノクターンop. 9-2(ノクターン2番)があります。

楽譜もたくさんの種類が出ているので、購入する場合はどれが良いか迷いますよね。

この記事では、ピアノを習ったことのない親御さんでも分かるように、おすすめの楽譜とおすすめできない楽譜、またその理由を詳しく紹介します。

 

 

楽譜

パデレフスキ版の楽譜が一番おすすめ!黄色い表紙が目印

 

子犬のワルツ

 

巷で聴きなれた演奏に多く使われている楽譜

黄色い表紙にオレンジ色のCHOPINの文字が書かれたパデレフスキ版。

パデレフスキというピアニストが手掛けた楽譜で、ショパンの楽譜においては長年を通して支持されている版(エディション)です。

以前はショパンコンクールでも推奨されていました。

多くの名演奏を収録したCDにも、パデレフスキ版の楽譜で演奏されたものが多いです。

 

他の楽譜が悪いという意味ではありませんが、耳慣れたCDの版と、同じ指示にしたがって弾ける可能性が、もっとも高いエディションと言えます。

 

たとえば強弱のつけかたや、装飾音(飾りの音)の入れ方など、楽譜の版によって若干の違いがありますので、憧れのCDの演奏を目指したい!というとき、違和感なく練習できる楽譜です。

 

本当に微妙な指示の違いなのですが、仔犬のワルツノクターン2番などの名曲は、意識していなくても普段の生活の中で耳にする機会がとても多いです。

その耳慣れたなにかのCDの演奏とは、異なる指示が楽譜に書かれていると、少し戸惑ってしまいます。

 

ショパンの最新版(エキエル版)よりCDには近い

実は最新のショパンの研究が詰まっているのはエキエル版(ナショナルエディション)という楽譜なのですが、まだ日本の家庭ではそこまで普及していないためかなり高価です(パデレフスキと比べても倍近くします。国内の楽譜と比べるともっと大きな違いがあります。)

そのうえ、古くからの録音(CDなど)とは若干解釈が違うため、上記のような違和感を感じる箇所も少なからずあります。

 →そうなると、なぜ最新版の楽譜ではこの指示になるのかということを、解読して理解できる知識と経験が必要になります。

 

最新の情報でショパンの研究をしたい場合、比較検討したいは別ですが、始めてショパンのワルツやノクターンを弾くケースでは、パデレフスキ版のほうが手っ取り早いうえ使いやすいです。

 

ショパンの独特な指使いや手の使い方を学びやすい→ピース(全音版)はおすすめできない

国内からもたくさんのショパンの楽譜が出ており、よく使われるものには全音版(ピアノピース含む)があります。

全音版のなかにも作曲家や曲によっては使いやすいものもありますが、ショパンの曲に関しては、お金を出して楽譜をわざわざ買うのであればパデレフスキ版のほうが断然おすすめです。

 

パデレフスキ版にはショパンの曲で使われる独特な指使いが反映されています。しかし、実際に比べてみても、全音版(ピース含む)にはあまりその指使いが反映されていません。

ゼロではないのですが、やはりパデレフスキ版のほうがよりショパンらしい指使いでかかれていると思います。

 

ショパンらしい指使いと書いてもピンとこないかもしれませんが、たとえば指を鍵盤から鍵盤へすべらせる運指があります。

全音版で右手の4321と順番に指を使う部分で、パデレフスキだと5455などとかかれていたりします。

指を寝かせて鍵盤を這うように弾くような方法だと、5455のほうが綺麗に弾けたりします。指使いはその箇所にもよるので一概には言えませんが、このように指使いに対しての考え方がかなり異なります。

また、5から5に滑らせる、手に重みをかける弾き方を練習することで、他のショパンの曲が弾きやすくなったり、よりショパンの曲に合う音がだせたりします。

 

一度曲を練習すると、途中で指使いをかえることはとても困難です。

しかも、一度仕上げた曲はやりなおさない限り、一生その弾き方で覚えています(とくに子供のころに弾いた曲はその傾向が強いです)

そのため、初心者だとか子供だとか、今習っているレベルなど、そういうことは抜きにして最初から優れた楽譜を選んだほうが絶対に良いです。

 

ただし、楽譜が良ければ必ずしも良い演奏や弾き方ができるというわけではありません。弾き方は習いながら地道に習得していく必要があります。

 

レッスンで運指を注意されるケースもありますが、それにしても最初から良い方の楽譜を選ぶに越したことはありません。

 

ショパン

ピアノレッスンにも向いている

 もっとも信頼のできる(ショパンの研究における信頼)エキエル版であっても、最新版であるがために、ピアノの先生がエキエル版ではまだ演奏していない、習っていないというケースもあります。

 

しかし、長く親しまれてきたパデレフスキ版であれば、先生がパデレフスキ版でダメという、ということは、一般的に言ってあまりないと思います。

パデレフスキ版で習ってこられた人の割合は日本でもとても多いと思います。

 

パデレフスキ版の値段は?どんな曲が入っている?

 

ワルツ集 4 

 

 

子犬のワルツが入っているワルツ集の場合、お値段は約2300です。

全音ピアノピースの場合、仔犬のワルツだけを買うのにかかるのは約500円。

一見高い!と思いますよね。

 

しかし、ワルツ集には17曲ものワルツが載っています。

別れのワルツ(ワルツ9番)、華麗なる大円舞曲(ワルツ1番)も載っていて、仔犬のワルツが弾ける子であれば、近い将来(1年~2年くらいの間)ほかのワルツの楽譜も必要になる可能性が非常に高いです。

 

タイトルが付いているものもほかにもOp.64-2(ワルツ7番)、遺作ホ短調(ワルツ14番)など、発表会でも人気の高い曲ももちろん載っています。

 

他のショパンのワルツを紹介

ワルツ7番


Chopin - Waltz Op. 64 No. 2 (Rubinstein)

ショパンらしいリズムや半音階での動きが素敵なワルツ7番。

この曲は実は6番の仔犬のワルツとまとめてひとつの作品です。

仔犬のワルツと比べて難しすぎるということもないので、楽譜を持っていれば少し弾いてみて楽しむこともできます。

 

ワルツ14番(遺作)


Chopin, Waltz in E minor, B. 56 (1830), with score

 

そのほかにもOp.69-2(ワルツ10番)やOp.34-2(ワルツ3番)など、比較的弾きやすいのにショパンらしい哀愁漂う、素敵な曲がたくさん収録されています。

 

ワルツのなかには、ピースでは出ていないものもあります。

ピースは曲の長さにかかわらず一曲500円なので、4曲揃えるだけで2000円を超えてしまいます。

 

それを考えると17曲で2000円程度であれば全く無駄ではないと思います。

それになにより、上で書いたように、最初からパデレフスキ版で練習することに価値があります。

 

ノクターン集 7

 

 

ノクターン2番の入っているノクターン集もお値段は約2300円です。

ノクターンは1番~19番まで、遺作を除くすべての曲が載っています。

ノクターン2番を弾いたら、ノクターン1番やノクターン9番、15番なども近いうちに弾けます。

また、難易度は上がりますが有名な5番ももちろん載っています。

 

先に書いたようなショパンの独特な指使いは、ノクターンにはさらに多く登場するように思います。ノクターンを弾くほどになりましたら、ぜひともパデレフスキ版を購入してあげてほしいです。

このくらいのレベルに達していれば趣味でもずっとピアノが弾けますし、2番が好きな子はきっと他のノクターンにも気に入るもの、惹かれる曲があると思います。

 

2番以外のショパンノクターンは?

 ノクターン1番


F. Chopin : Nocturne op. 9 no. 1 in B flat minor (Rubinstein)

 変ロ短調のこのノクターン1番は、甘い雰囲気の2番とはまた違ったよさがありますね。キラキラした細かい連符や流れるような左手の幅広い分散和音など、ノクターンらしい部分もたくさんあり、これからショパンの曲を弾いていきたいときに、弾いておいて損はない曲です。

 

ノクターン16番以降(16~18)は新しい和音も登場する芸術の傑作

上で紹介した1番、9番、15番など、比較的弾きやすいノクターンに比べて難易度はあがりますが、ここでは後期のノクターン(16番~18番)も軽く紹介したいと思います。

ノクターンのなかでも傑作と呼ばれるこの3曲には、革新的な和音やショパンのオリジナリティがたくさん詰まっています。

 

16番はロマンティックななかに少し憂いも含まれた、なんとも心惹かれるノクターンです。最初の5秒を聴いただけでも、世の中にこんな素敵な曲があったのかとはっとさせられます。

この3曲のなかでは一番弾きやすい曲でもあるので、気になる方は一度聴いてみてください。


Chopin Nocturne Op.55 No.2 By Arthur Rubinstein (16/154)

印刷がはっきりして大きく、楽譜が見やすい

楽譜の印刷がくっきりとしているのも、おすすめの理由のひとつです。

楽譜の枚数がほかの版に比べて多いケースもあるのですが、細かい音符も見やすいのでとても良いです。

細かい連符を読むのは結構大変なので、譜面が見やすいのはポイント高いですね。

 

まとめ

途中で別のものに変えると大変な楽譜は、最初からしっかり選んでおいて損はないです。

何曲も入っている楽譜は、きちんと弾かなくともどんな曲なのかさわりを弾いて楽しむこともできます。

筆者は子供のころ、家にあったレッスンとは関係ない楽譜を遊び弾きするのが大好きでした。遊んでいるだけのつもりでも、譜面を読む練習にはなっていたと思います。

ワルツやノクターンの楽譜で迷ったら、他の曲は弾く予定がなくても最初から曲集で手にすることをおすすめします。

 

ピアノ曲の難易度について書いたこちらの記事もたくさん検索されているので、よければご覧ください。

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